私の実家はとても大きいです。
自慢とかではなく(笑)ただ、ど田舎の築60年越えの古い家です。
玄関はこんな広さいる⁈とか
二つ続きの10帖客間必要⁉とか
色々思う事はありますが、昔はそう言ったお家が多かったそうです。
親族を呼んでお祭りや、葬儀なんかも家でやるためと言っていました。
ちなみに実家のお隣さんはおどろきの玄関12帖!常会会議はお隣さんの玄関でやっていました。
幼い頃は三世帯で暮らしていましたし、部屋も必要でしたが、
現在は、私たち子どもも独立し別暮らしになったり、
親族を呼んで宴会も、家での葬儀、地区の集まりなんかも減少しつつあります。
ライフスタイルの変化で今まで使っていた部屋が使われなくなってしまうことがあります。
両親が高齢になり、2階はほとんど使っていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時に、使わない部屋を減らすことを「減築(げんちく)」と言います。
この記事では、そもそも減築って何?
減築のメリット・デメリットなど、様々な視点から減築リフォームについてまとめてみました。
減築リフォームをご検討の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
生活状況に合わせて、使っていない部屋を取り壊し、家を小さくするリフォームのことです。
子どもが独立など、家族の構成人数が変わるなどで、使わなくなってしまった部屋。 掃除も大変ですし、不思議と人が使わない部屋は劣化が早いです。 後ほどご紹介しますが固定資産税の面や、広いと維持コスト、光熱費なんかもかさみます。 お家が広いと冬は温まりにくいし、夏は涼しくなりにくいですからね。
減築で気になるのが費用ですが、家それぞの大きさ、壊す量、壊してからの補強など、 現場を確認してからではないと正確な金額はわかりません。
あくまで目安としては、解体費・壁補修費・屋根補修費などの費用から、
1平方メートル当たり約13万円~ぐらいが相場になります。
いくつか例をあげてみます。
例 | 約8帖の和室を解体して、庭にした場合 |
---|---|
価格 | 12㎡ × 13万 = 156万円 |
※あくまで目安です。現状の状態や補強などによって異なります。
例 | 約6帖二間を解体して、子供部屋を撤去する場合 |
---|---|
価格 | 19㎡ × 14万 = 266万円 |
※あくまで目安です。現状の状態や補強などによって異なります。
2階の撤去は屋根補修費などがかかります。
例 | 約8帖二間、6帖二間、階段、ベランダを解体して平屋にする場合 |
---|---|
価格 | 60㎡ × 14万 =840万 |
※あくまで目安です。現状の状態や補強などによって異なります。
2階の撤去は屋根補修費などがかかります。
減築も意外に費用がかかりますが、お家を解体して建てなおす面から見たら、費用を抑えることができます。
ただ、減築して、更に水回りや他のリフォームを検討する場合や、
耐震も考慮して家全体のリフォームをする場合などで、費用が大幅に変わってきます。
その場合は、「建て替えかリフォームか…」と迷う場合もあるでしょう。
色々比較してより良い方法を見つけて決めましょう。
まずは予算内で工事ができそうかなど、専門の方と相談してみることをおすすめします。
減築のためのリフォームで家を小さくすることによって、
どのようなメリット・デメリットがあるのかをご紹介致します。
掃除の負担が減る | 特に高齢の方は階段の上り下りが負担となり、 「バリアフリー」のために減築を考える方は多くいらっしゃいます。 生活動線を減らし。掃除のしやすさは大きなメリットです。 |
---|---|
光熱費削減 | 当然部屋が大きければ冷暖房の効率が下がります。 部屋のドアを閉めても隙間から冷気や暖気は出入りしてしまうものです。 面積縮小で高熱費を抑えることができます。 |
耐震性アップ | 2階の減築であれば、1階への負担は減り耐震性はあがります。 建物の劣化を防ぎ、地震の際、揺れの影響も小さくなります。 |
防犯性が向上 | 使われていない部屋は、空き巣に狙われやすくなる可能性があります。 2階の窓から侵入する空き巣もおり、居間など離れた部屋に就寝してる場合 侵入に気づきにくい可能性もあるので、注意が必要です。 |
固定資産税も安くなる | 固定資産税は、建物の延べ面積(床面積の合計)によって決められます。 減築で床面積を減らすことにより固定資産税が安くなります。 ※ただ減築以外のリフォームを行った場合、家の価値が上がってしまい、 逆に高くなる場合があるので注意が必要です。 |
工事費用がかさむ | たかが減築と思われるかもしれませんが、予想よりも高額になりやすいです。 外壁・屋根・柱・床など現状復旧するのには意外に費用はかかります。 更に古い木造住宅の場合、 解体した時「シロアリ」の被害が発覚して他の修繕工事費が発生することも。 |
---|---|
登記申請が必要 | 規模にかかわらず、床面積が変わる場合は登記申請が必要です。 |
仮住まいの準備 | 工事内容にもよりますが、一時的な仮住まいが必要になる場合があります。 |
減築はメリットもあればデメリットも沢山あります。
将来のメンテナンス費用が軽減でき、快適な空間を得ることができるという利点もあれば、
コスト面も考えれば新築の選択もあります。
得られるメリットを天秤にかけた上でどうリフォームするか、しっかりとリフォーム会社と相談してくださいね。
実際に減築工事を行った事例を参考に、工事の流れをご紹介致します。
K様は道路の拡張でお家の減築工事をご依頼いただきました。
道路拡張にため 減築工事をしたいとの ご依頼を頂きました。
工期 | 24日間 |
---|---|
総工事金額 | 3,585,000円 (解体工事・大工工事・板金工事・内装工事・左官工事・電気工事) |
ご依頼方法 | ご紹介 |
減築したとは思えないくらい綺麗に仕上がりました。 |
減築前の様子です。
減築するにあたり、電気配線を一度撤去します。
解体すると同時に切り離し作業をしていきます。
減築する部分の解体が終わった後に、 足場を掛けていきます。
足場を掛けた後は、 左官職人により 塗装する前のモルタル塗りをしていきます。
減築する理由のほとんどが、家族が減り、使わない部屋の撤去が目的ではないでしょうか。
夫婦2人きりになったというような場合は、 多少予算がかさんでも子供部屋などをリノベーションして作りかえた方が暮らしやすいかと思います。 将来介護が必要になるということを想定して、 バリアフリーにしたり、トイレや風呂場はゆったりと大きくするということも 念頭に入れておいた方が良いでしょう。
新築?リフォーム?とお悩みの方も沢山いらっしゃるかと思いますが、 予算を考え減築リフォームも視野に入れて、より良い住まいづくりをご検討ください。 もちろん当社でもご相談承りますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
読んでいただき、ありがとうございました。